ツシマヤマネコを保護 対馬・下島で数十年ぶり

絶滅危惧種で国の天然記念物にも指定されているツシマヤマネコ[Wiki]が厳原で保護されたそうですね。
Im20091229ssxkc01462912200913
ただでさえ個体数が減って絶滅が心配されているツシマヤマネコですが、対馬は‘下島’とも呼ばれる南部の方が人口が多くて開発も進んでいますので、その下島で、しかも九電工の営業所で保護されたというのですから、ちょっとした驚きですね。25年前の交通事故による死骸と2年前の自動撮影カメラに写ったもの以外は下島での生息情報はしばらくなかったわけですから。
でも、写真ではわかりづらいですが体重が1kgちょっとって小っちゃいですね。ホントに子ネコちゃんなんだ・・・(もっとも大人になったら警戒心がもっと強くなって簡単には里に降りてこないのでしょうけど)。
環境省の対馬野生生物保護センター[http://twcc.cool.ne.jp/]を見ると、今月7日にも上島の豊玉町仁位で1匹見つかって保護されたそうです。保護された当初は衰弱していたものの今ではかなり元気になったようですが、今回厳原で見つかったネコちゃんも元気になってくれるといいなぁ、と願ってます。

【動画】対馬・厳原でヤマネコ保護 下島では数十年ぶり
【長崎新聞 2009年12月29日】

 絶滅の恐れがある国の天然記念物ツシマヤマネコが28日、対馬市南部に位置する厳原町小浦の九電工対馬営業所敷地内で見つかり、保護された。市北部の上島での生息確認や保護は多いが、環境省対馬野生生物保護センター(同市上県町)によると、正確な記録は残っていないが、市南部の下島での保護は数十年ぶりとみられる。
 下島では1984年5月、厳原町瀬で見つかった交通事故死骸(しがい)以降、2007年3月に同町内山周辺の山林で自動撮影カメラに写るまで23年間、確かな生息情報がなかった。同年8月にもカメラに写ったが、それ以降は消息を絶ち、下島のヤマネコは絶滅が懸念されていた。
 同センターによると、今回見つかったヤマネコは今年春生まれとみられる亜成獣の雄で、体重は約1130グラム。衰弱していたが、餌を食べるなど体調は安定しているという。
 同社などによると、午後2時半ごろ、同社の車庫周辺にいるのを社員の築城守さん(37)が発見。ヤマネコに似ており、同僚の境拓哉さん(25)らが近寄ると倉庫の中に入ったり、側溝に逃げ込み、敷地に隣接する川に落ち込んだ。衰弱して川から上れる様子もなかったため、境さんら社員3人が下りて救出。連絡を受けた市職員が保護し、同センターまで搬送した。
 境さんは「まさか本当にツシマヤマネコとは思わなかった。衰弱していたので助けられて良かった。元気になってほしい」と話した。
 現場は市中心部から数キロ離れた国道沿い。車両が頻繁に通るが、同社の裏手には山が迫っており、豊かな自然もある。ヤマネコがどういう経緯で姿を現したかは不明だが、同センターの水崎進介自然保護官は「下島で繁殖していたとすれば非常にうれしいニュース。今後、保護したヤマネコの取り扱いや痕跡調査などをどうするか専門家と相談して決めたい」と話した。
 ツシマヤマネコはベンガルヤマネコの亜種で国内では対馬だけに生息。環境省のレッドデータブックでは絶滅の恐れが最も高い絶滅危惧(きぐ)IA類に分類されている。1960年代まで全島に300匹ほど分布していたとされるが、道路整備や山林の伐採など生息環境の悪化で減少。2005年9月に公表された生息数の調査結果によると、推定80~110匹とされている。