ドヴォルザーク:交響曲第3番、第7番(+ブルックナー全集・・・etc.)/マルクス・ボッシュ&ニュルンベルク州立フィル

NMLでは毎月15日頃の月半ばにChandosやBISなどといった大手レーベルの新譜がドッサリと登録されるのですが、今日登録された中で目についたのはそれらのレーベルではなく、独ダルムシュタットに本拠を置くCoviello[http://www.covielloclassics.de/]レーベルから昨秋にリリースされたドヴォルザークのシンフォニーを2曲収めたアルバム。このレーベルは1969年生まれ(なんと私と同い年!w)でオペラハウス叩き上げのドイツ人指揮者マルクス・ボッシュ[http://www.marcus-bosch.de/]とアーヘン交響楽団のコンビによるブルックナー・ツィクルスが好評を得て知る人ぞ知るところとなりましたが、アーヘン響とブルックナー及びブラームスのツィクルスを完成しメンデルスゾーンにも着手しているボッシュが次に選んだのは、同じ独墺系ではなくドヴォルザーク。相方もアーヘン響からニュルンベルク州立フィルにチェンジしていますが、2002年から務めていたアーヘン市の音楽総監督(アーヘン市立劇場及びその座付きオケも兼任するアーヘン交響楽団の音楽面での責任者いうことでしょう)を2012年で退任していること、並びに2011年からニュルンベルク州立歌劇場[http://www.staatstheater-nuernberg.de/]の音楽総監督に就任していることが関係しているのかもしれません。いずれにしろ、ボッシュと彼の新たな手兵との新たなプロジェクトということで気になったので、試しに聴いてみた次第です。

 

ドヴォルザーク:交響曲第3番、第7番/ボッシュ&ニュルンベルク州立フィル【Coviello】[Hybrid SACD]
アントニン・ドヴォルザーク
・交響曲第7番ニ短調 Op.70, B.141
・交響曲第3番変ホ長調 Op.10, B.34
指揮:マルクス・ボッシュ
管弦楽:ニュルンベルク州立フィルハーモニー(ニュルンベルク州立歌劇場管弦楽団)
録音時期:2012年2月16-18日(ライヴ)
録音場所:ニュルンベルク、マイスタージンガーハレ
http://ml.naxos.jp/album/COV31212
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Cov31212

 

ドヴォルザークの第1弾に3番と7番の組み合わせとは渋いチョイスだなと思いながら聴きはじめましたが、彼なりに確信を持ってタクトを振るっているのと、ニュルンベルク州立フィルを早くも手中に収めている様子がよくわかるような、なかなかの熱い秀演でした。7番ではジョナサン・デル・マー校訂による新ベーレンライター原典版のスコアを採用しているとのことですが、(従来のポコ・アダージョではなく)“アンダンテ・ソステヌート”と附された第2楽章ではボヘミアン・テイストではないものの適度な抒情性を持たせた処理を施し、第3楽章から終楽章にかけてはダイナミックで活きがよく瑞々しい音楽で聴き手を大いに魅了してくれます。2曲ともドイツ的シンフォニーのような形式美をしっかりと保ちつつ時間の経過を忘れるほど聴き入ってしまいましたが、ボッシュのバランス感覚と確固とした構造把握に基づく正統派的な音楽作りによるものなのでしょう。重ったるさや厚ぼったさといった恣意的なものを全く感じなかったのは、当代流行のピリオド的アプローチを彼なりに咀嚼しての独自のスタイル故かもしれません。
ともあれ、続きがどうなるのかとても気にかかるディスクでした。メンデルスゾーンもまだ3・4番を残していますし、先が楽しみですね。

 


 

せっかくですので、これまでCovielloレーベルからリリースされたボッシュ&アーヘン響によるブルックナー、ブラームス、メンデルスゾーンのディスクもここに挙げておきましょう。ブルックナー全集に関しては分売リリース時にはフォーマットが混在していたものを全てハイブリッドSACDとし、更に未発売の2曲を加えて10枚組BOXとして昨秋に改めてリリースされています。

 

ブルックナー:交響曲全集(全11曲)/マルクス・ボッシュ&アーヘン響【Coviello】[Hybrid SACD]
《収録曲》
DISC1
・交響曲第1番ハ短調 WAB.101(1865/66年リンツ稿) (46:04)
 録音:2011年6月11-13日 アーヘン、聖ミヒャエル教会(ライヴ)
DISC2
・交響曲第2番ハ短調 WAB.102(1872年第1稿/2005年ウィリアム・キャラガン校訂版) (66:21)
 録音:2010年5月22,24日 アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
DISC3
・交響曲第3番ニ短調 WAB.103(1873年初稿) (67:38)
 録音:2006年6月3,5日 アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
DISC4
・交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』 WAB.104(1874年初稿) (68:56)
 録音:2008年5月30日、6月1日 アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
DISC5
・交響曲第5番変ロ長調 WAB.105 (71:45)
 録音:2005年5月14,16日 アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
DISC6
・交響曲第6番イ長調 WAB.106 (52:13)
 録音:2009年5月30日、6月1日 アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
DISC7
・交響曲第7番ホ長調 WAB.107 (64:03)
 録音:2004年5月29,31 日 アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
DISC8
・交響曲第8番ハ短調 WAB.108(ハース版) (75:25)
 録音:2003年6月7,9日 アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
DISC9
・交響曲第9番ニ短調 WAB.109(1894年原典版/2000年グンナー・コールス校訂) (69:54)
 ※サマーレ、フィリップス、マッツーカ&コールス校訂(1983-2007年)によるフィナーレつき
 録音:2007年5月26,28日 アーヘン、聖ニコラウス教会(ライヴ)
DISC10
・交響曲ヘ短調 WAB.99 (36:29)
・交響曲第0番ニ短調 WAB.100 (41:23)
 録音:2012年5月26,28日 アーヘン、聖ミヒャエル教会(ライヴ)
指揮:マルクス・ボッシュ
管弦楽:アーヘン交響楽団
・第1番→http://ml.naxos.jp/album/COV31115
・第2番→http://ml.naxos.jp/album/COV31015
・第3番→http://ml.naxos.jp/album/COV30614
・第4番→http://ml.naxos.jp/album/COV30814
・第5番→http://ml.naxos.jp/album/COV30509
・第6番→http://ml.naxos.jp/album/COV30914
・第7番→http://ml.naxos.jp/album/COV30405
・第8番→http://ml.naxos.jp/album/COV30301
・第9番→http://ml.naxos.jp/album/COV30711
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ブラームス:交響曲第1番、第4番/マルクス・ボッシュ&アーヘン響【Coviello】[Hybrid SACD]
ヨハネス・ブラームス
・交響曲第1番ハ短調 Op.68
・交響曲第4番ホ短調 Op.98
指揮:マルクス・ボッシュ
管弦楽:アーヘン交響楽団
録音時期:2006年12月(ライヴ)
録音場所:アーヘン、ユーログレス
http://ml.naxos.jp/album/COV30704
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ブラームス:交響曲第2番、第3番/マルクス・ボッシュ&アーヘン響【Coviello】[Hybrid SACD]
ヨハネス・ブラームス
・交響曲第2番ニ長調 Op.73
・交響曲第3番ヘ長調 Op.90
指揮:マルクス・ボッシュ
管弦楽:アーヘン交響楽団
録音時期:2011年12月(ライヴ)
録音場所:アーヘン、ユーログレス
http://ml.naxos.jp/album/COV31206
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メンデルスゾーン:交響曲第1番、第5番/マルクス・ボッシュ&アーヘン響【Coviello】[Hybrid SACD]
フェリックス・メンデルスゾーン
・交響曲第1番ハ短調 Op.11
・交響曲第5番ニ長調『宗教改革』 Op.107
指揮:マルクス・ボッシュ
管弦楽:アーヘン交響楽団
録音時期:2009年4月21-23日、6月9-11日(ライヴ)
録音場所:アーヘン、ユーログレス
http://ml.naxos.jp/album/COV30910
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メンデルスゾーン:交響曲第2番、詩編第42番/ボッシュ&アーヘン響、他【Coviello】[Hybrid SACD]
フェリックス・メンデルスゾーン
・交響曲第2番変ロ長調『讃歌』 Op.52
・詩編第42番「鹿が谷の水を慕うように」 Op.42
指揮:マルクス・ボッシュ
管弦楽:アーヘン交響楽団
ソプラノ:ミヒャエラ・マリア・マイヤー、カタリナ・ハゴピアン
テノール:マーク・アドラー
合唱:ヴォカペラ合唱団
録音時期:2012年4月21日(ライヴ)
録音場所:アーヘン大聖堂
http://ml.naxos.jp/album/COV31209
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Cov31209

 


 

ワーグナー:楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』
 /ボッシュ&ニュルンベルク州立歌劇場、他
【Coviello】[DVD]
リヒャルト・ワーグナー
・楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』
指揮:マルクス・ボッシュ
管弦楽:ニュルンベルク州立歌劇場管弦楽団
合唱:ニュルンベルク州立歌劇場合唱団
アルベルト・ペーゼンドルファー(Br ザックス)
ヨッヘン・クプファー(Br ベックメッサー)
ミヒャエラ・マリア・マイヤー(S エーファ)
マイケル・パッチ(T ヴァルター)
ティルマン・リヒディ(T ダーフィト)
ライラ・プフィスター(Ms マクダレーナ)
グィド・イェンティエンス(Bs ポークナー)
マルティン・ベルナー(Bs コートナー)
クリストフ・ヴィットマン(T フォーゲルゲザンク)
クルト・ショーバー(Bs ナハティガル)
マルティン・プラッツ(T ツォルン)
フィリップ・カーマイケル(T アイスリンガー)
マルティン・ニヴァル(T モーザー)
ムン・ヨンジェ(Bs オルテル)
ヴラディスラフ・ソロディヤギン(Bs シュヴァルツ)
キム・デヨン(Bs フォルツ)
ランダル・ヤコプシュ(Bs 夜番)
演出:ダフィト・モウフタール=サモライ
装置:ハインツ・ハウザー
衣装:ウルテ・アイッカー
照明:カールハインツ・コルンベルガー
収録時期:2011年10月(ライヴ)
収録場所:ニュルンベルク国立劇場
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