2010年度から大阪シンフォニカー交響楽団→大阪交響楽団へ|児玉宏・音楽監督のインタビュー

指揮者の児玉宏[http://www.amadok.net/]さんのファンなのに昨日の定期には行けなかったこともあって、シンフォニカーの名称変更のことは知りませんでした。
大阪シンフォニカー交響楽団HP~楽団名変更のお知らせ
名称変更だけなら採りあげないんですが、産経新聞にこのオケの音楽監督でもある児玉さんのインタビュー記事が出てたので触れようと思った次第です。
児玉さんって50代半ばだっけ?スウィトナーさんに師事したことがあり長い間ドイツの歌劇場を中心に活動されてきた指揮者で、ドイツ音楽を中心に幅広いレパートリーを持ち、中でもブルックナーでは日本で知る人ぞ知る存在になっています。しとらすは彼が音楽監督になる前の客演で7番と5番を指揮した定期を聴きましたが、朝比奈さんが亡くなられてから関西で素晴らしいブルックナーの演奏を再び聴けることになるとは思わず、とても感動した想い出があります。1度だけメールで演奏会の感想と質問を寄せたことがあったんですが、その際も少し間を置いてから丁寧な文章で返信をいただきました。
音楽監督に就任されてからの定期のプログラミングも評判がいいですし毎回行きたいところなんですが、あいにく大阪に足を運ぶこと自体がほとんどなくなりましたから・・・。
産経新聞には普段から言いたい文句が山ほどあるんですが、この記事‘だけ’はGJ
政治部も社会部も何故(ry

大阪交響楽団に名称変更 児玉宏音楽監督「次なるステップへ」
【MSN産経ニュース 2010年3月18日】
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 昨年の文化庁芸術祭大賞を受賞するなど高い評価を受けている大阪シンフォニカー交響楽団が楽団創立30周年を迎え、4月1日から楽団名を「大阪交響楽団」に変更する。音楽監督・首席指揮者を務める児玉宏は「一つ先に行く、一歩踏み出すという意味で新しい楽団名を名乗ることにしました」と意欲を示す。
 大阪交響楽団に名称を変える大阪シンフォニカー交響楽団は、音楽に情熱を燃やす一主婦の提唱から昭和55年に立ち上げられ、大阪シンフォニカーの名称で活動を開始した。平成13年にはオーケストラとしての存在感をより高めるために現在の楽団名となった。
 「すでに愛着のある名前だと思います。しかし、音楽の本当のすばらしさ、喜びを多くの方に伝えたいというモットーが、より充実したものとなるよう、次のステップに進むという決意を示す意味でも、楽団名を変えることにしました」
 そう語る児玉はミュンヘンに居を構え、ドイツの歌劇場で30年にわたって経験を積んできた。ドイツや世界で起こった歴史の転換を目の当たりにして時代や社会を見つめ、芸術や文化が現代社会にどのような力を発揮し、遠い昔の作品が今日を生きる人間の糧となるかを探ってきた。
 「名前が変わることで過去と断絶したり、これまでの足跡が消えたり、今日までの継続が否定されるわけではありません。過去から現在、そして未来は一つの道の上にあって、次のステップに進むための意思を示すものなのです」
 児玉と大阪シンフォニカーは3月17日、本拠のザ・シンフォニーホール(大阪市)で現在の名称で最後の定期演奏会を行った。
 「本当の名曲とは何かを考え、何らかの理由で歴史に埋もれてしまった名作を取り上げ、お聴きになった皆さんとその価値を見直したい」という児玉の言葉通りに、ウォルトンのバレエ組曲「賢い乙女」、リヒャルト・シュトラウス「クープランのクラヴサン曲による小管弦楽のためのディヴェルティメント」、グラズノフの交響曲第5番とめったに耳にすることのできない作品が並んだ。
 「英国の作曲家、ウォルトンは第二次大戦でロンドンの空襲が激しかったころ、バッハの作品を集めてバレエの音楽を作りました。敵対国ドイツの音楽を賛美するかのように作品に織り込んでいますが、同時期の日本であれば米国国歌を題材にして賛歌を作り上げるようなものです。ウォルトンはどのような決意を持って作曲し、上演したのでしょうか。戦後のドイツの荒廃を見つめたシュトラウスも含め、戦争の意味、文化の真の意義と価値、人間存在の尊厳など現代の社会にも通じるさまざまな問題を提起してくれます」
 独特の視点でまとめられたプログラムはそのまま、すみだトリフォニーホール(東京・錦糸町)で20日に行われる公演でも披露される。
 「一昨年4月に音楽監督・首席指揮者に就任するに際し、2年先に私たちがどのようになっているのかを想像し、17日に大阪で行った定期演奏会のタイトルを『変貌(へんぼう)する大阪シンフォニカー』としました。名称変更は偶然に重なったものですが、私たちがどう変わってきたのか、どこに進んでいくかを示す分岐点になる演奏会だと考えています」(谷口康雄)