2人の“オザワ”の会談

最初に共同通信のこのニュースでマエストロ小澤征爾が小沢幹事長の所に行ったことを知ったのですが、事業仕分けで芸術関連予算も槍玉に挙げられたという出来事の直後にエールを送るためだけに行くなんてマヌケなことをマエストロがやるわけないだろうに・・・と思ってましたが、いくつかの報道を見比べてみると、やっぱり事業仕分けの件でオーケストラの窮状を訴えに出向いたのが第一の目的だったんですね。で、ただ金が無いと言うだけじゃなくて、併せて業界の問題点も訴えた、と。天下りの根絶は民主党が柱にしていることですしね。
日本のマスコミの辞書に客観性と正確性の文字が欠けていることは認識してましたが、これもあからさまなミスリード狙いなのか・・・知識と国語力が無いだけかもしれませんが(苦笑)。新国立劇場を“国立劇場”と表記している新聞もありましたし。やってることがまるで違う別個の施設なのに。
マエストロが幹事長に何を訴えたのか、短い言葉でも正確に伝えることはできるはずですが、どうもこの共同のようにいくつかの記事を見ていると、取りようによってはマエストロが政治オンチと思われかねません。非欧州・非白人でアジア人な指揮者が、あのウィーン国立歌劇場で(総監督にホーレンダーがいたとはいえ)8シーズンも音楽監督を務めているのに、政治力や政治感覚が皆無なわけがない。さらには「打ち解けた雰囲気」というのもどうなのかな・・・という気がしてますが。
2人の“オザワ”の会談、ぜひノーカットで見てみたかったものです。幹事長が許可しないだろうけど(笑)。
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ところで、日本オーケストラ連盟にもこういった記事がアップされてました。

■ 緊急記者会見を行いました
~友愛の精神は芸術から~
行政刷新会議「事業仕分け」に対する緊急アピール記者会見
日 時:2009年12月7日(月)13時30分~14時30分
会 場:東京国際フォーラム ガラス棟会議室 G409号室
出席者(アイウエオ順):
 飯森 範親 (指揮者)
 尾高 忠明 (指揮者)
 高  丈二 (声楽家)
 三枝 成彰 (作曲家)
 中鉢  聡 (声楽家)
 外山 雄三 (指揮者/作曲家)
 中村 紘子 (ピアニスト)
 藤岡 幸夫 (指揮者)
【テーマ】
行政刷新のための「事業仕分け」によって、重複した事業の整理等、有効な予算執行への道筋が作られようとしていることは評価いたします。
しかし、文化予算の検討において明確な文化立国のビジョンを示されないまま、大幅な縮減とされたことを大変危惧するものです。
芸術文化振興基本法の理念により芸術文化が一層興隆するよう、音楽関係者として緊急のアピールを行います。
1.「コンクリートから人」へのメッセージを具現化し、
  豊かな心を形成するには芸術文化活動が中心。
2.芸術文化に係わる人材育成は、国の将来を担う人材
  育成の基軸。
  子どもたちへの芸術教育は最重要課題。
3.文化立国として明確なビジョンの確立を!
  ビジョンにもとづく予算編成を!
社団法人 日本オーケストラ連盟
社団法人 日本演奏連盟
社団法人 日本クラシック音楽事業協会
賛同
社団法人 日本芸能実演家団体協議会
社団法人 全国公立文化施設協会

代わりのものを用意してくれるならヒモ付き助成はむしろ無い方がいい、と思ってますが(霞ヶ関の利権を守るために芸術をダシにされたんじゃたまりません)、事業仕分けでは国じゃなく地方がやればいいとかいう意見が出たようで、いくらなんでも現状を無視してそれはないんじゃないでしょうか。地方でっていうなら、それは財源を地方に回してからの話ですし、民間で云々とぬかすなら寄付が集まりやすいように先に税制を変えてよ、というところでしょう。
まぁ、事業仕分けの場で碌にプレゼンできなかった役人連中がアホすぎたというのはあるんですが、事業仕分けでチマチマ稼いだ分もこのところの円高でその何倍もの金額があっさり吹っ飛んでいることを、鳩山政権でもっと真剣に考えるべきじゃないかなぁ・・・という気がします。利権構造にメスがあたるだけでもいいか、と思って見てましたが、直接その場で見るなりネット配信の中継で見るなりで現場でやってることを直に見た人はともかく、スパコンとかでのマスコミの報道を見ると、悪しき利権構造にどこまで踏み込めて問題点を一般に知らしめることができたのか不安ですし。


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